一心太助の天秤棒_2019年12月-71

PDFファイル⇒19年12月天秤棒No71

将来は女医さんになるのかな?
文化の日の振替休日明けの火曜日の朝、駅立ちは、蒲生駅東口で何時もの様に午前6時前から開始して午前8時30分すぎまで市政レポートの配布と市議会報告を実施した。
午前6時30分頃30代のサラリーマンの方が、がんばって下さい、と1000円のカンパを頂いた。
午前8時頃、築地に自宅があり実家が蒲生で幼稚園年長組の女の子の母親と会話になった。
何時もは、親子で築地の幼稚園に蒲生駅から通園されておられるので、来年入学の小学校の話になった。
都内の小学校ですか、と尋ねたら、いいえ千葉の小学校です、との返事。そうですか、それでは私立の小学校ですね、とお聞きしたら、そうです、将来は医者を希望しています、との事。
それなら日本大学第一小学校なので、通学がまた大変ですね、と付言した。
えーそうですね、と笑顔で話された後、何時もの様にカンパ箱に1000円を頂いた。
その後、旧知の中年会社員の方から、1000円のカンパを、更に午前8時30分頃馴染みの高齢女性から今回も1000円のカンパを頂いたので、この日はなんと合計4000円にも達した。
この高齢女性は、都内に映画を観に行くとの事だったので、何を観られますか、とお尋ねしたら、まだ決めていないとの返事だった。
そうですか、だったら「楽園」が面白かったので、よければご覧になって下さい、と推奨した。
実は先週この映画を鑑賞した。主演は綾野剛、杉咲花、佐藤浩市等。監督は瀬々敬久で脚本と演出も原作吉田修一の短編集「犯罪小説集」の一部の趣旨を踏まえた作品。
小さな町や村の人々が、同調しない人間、理解出来ない人間を排除する集団の“暴力”をじわじわと胸を締め付ける様な迫力で映像化したもので、女児殺人を巡る、所謂現代版の村八部を描いたものだ。     (11月5日)

マニフェスト大賞のノミネート賞受賞
今朝の駅立ちは、北越谷西口で通常通り午前7時から開始した。
午前7時30分頃30代の女性から声が掛かった。子どもさんが千葉の私立小学校に通学しているため、駅に来たので、と事だった。
暖かいペットボトルを差し入れて頂いた。
越谷市から千葉の私立小学校に通学する子ども達が結構多いことを今週の蒲生駅での件でも知った。
その後、馴染みの大学4年生の男子学生からペットボトルの差し入れが。
この学生は、すでに就職は内定しており、鉄道の敷設や設計をする会社で、事前のセミナー等に参加しているそうだ。そして先般親子、祖母等で2泊3日をかけ福岡に観光旅行に出来かけたとの事。
今時、22歳の息子と一緒に家族旅行が出来る家庭なのだが、私には一切そんな体験がないため、なんとも想像がつかなかった。(裏へ)
この日の午後は、第14回のマニフェスト大賞の受賞式が六本木ヒルズで開催されたため、参加した。
自治体における、市長や議員や市民による様々な部門での政策コンテスト大会を毎年開催しており、今回は14回目で過去最多の2619件の応募があった。
私は、優秀マニフェスト大賞議会部門に、本年4月の市議選でのマニフェスト(公約)の策定や実践の教訓をテーマに応募した。
その中で8人の議員(議会)がノミネートされ、私もその内の一人となったが、残念ながら今回の優秀賞は受賞出来なかった。
(11月8日)

「私は買われた展」観賞の衝撃
マニフェスト大賞の授賞式に参加した後、越谷から同式典に参加した市民と“総括会議”?を夜遅くまで続けた次の日は、埼玉で始めての開催となった「私は買われた展」のイベント会場であるさいたま市子ども家庭総合センターに出かけた。
このイベントを主催した「kokokara ねっと埼玉」は、「貧困、虐待、ネグレクト、DV、いじめ、性的搾取などの様々な問題を抱えている若者・子どもたち特に女の子たちのSOSを受け止める埼玉県内の支援施設は十分ではありません。私たちは若者・子ども達を取りまく、この現状や課題を社会へ広く啓発し、青少年の育ちを見守り、支援し、伴走していく環境づくりに寄与することを目的に活動しています。」と記載している。
会場には、子ども達(特に中高校生の女子)の実物の写真パネルともに、添え書きが置かれていた。(勿論、本人とは特定出来ないが)
その原稿の中身は、家庭や学校や地域で居場所を失くした子ども達が、大人に脅され、騙され性的被害や性産業に従事して行くさまが赤裸々に語られていた。しかし、こんな悲惨な状況下でも「私を買ったおじさんが一番優しかった、安心出来た」とある女子校正は告白している。
それほどまでに、子ども達にとって最も身近な大人たちからの仕打ちが身も心もボロボロにしていることへの事実に、何枚ものパネルの前で何回も固まってしまった。
本年は国連が採択した「子どもの権利条約」から30周年であり、日本が批准して25周年にあたる。その年に起きている心が締め付けられる現実があり、12月市議会での一般質問でこのテーマを取り上げる事を決めて会場を後にした。
             (11月9日)

桜井消防団の懇親会でのあいさつ
今日は朝から、市内全域の消防団員が集まり、日ごろの訓練と成果の発表と表彰式が開催され、午後から桜井地区の消防団員と市民との懇親会が特樹庵で開催され参加した。
桜井地区に居住する議員や自治会長との懇親の場として毎年開催されている。
この日来賓挨拶をさせて頂いたが、9月議会で採決された条例で、消防団員の入団資格が大きく変わったことを報告した。
それは、これまで認知症等の被成年後見人と後見人は、入団が認められなかったが、今回これを撤廃することになった。
つまり、知的障害者等を始め団員の対象となった。私は9月議会の本会議場でこの条例への質疑を消防長に対して行った。その折に以下の様に発言した。
「定期的に実施される消防訓練は、消防職員や消防団という区別をせず消防活動を一体的に取り組もうと変化しています。
つまり地域消防本来の形だと思います。その意味で市民は共同体の一員として出来うる限り防災や消防等の日常活動に参加して頂くことで、より地域消防が充実して行きます。
勿論、指揮官の指示に的確に応える能力や対応が求められているので、救出の最も危険な火事の現場に直接対応するかどうかは、日頃の訓練とチームワークが必要とされるので、公報や広聴活動を始め、その役割と責任もまた明確にして行く事も同時に求められることです」と。
      (11月10日)