一心太助の天秤棒_2019年12月-72

PDFファイル⇒19年12月天秤棒No72

12月議会、子どもの虐待問題を質問

今朝の駅立ちは、12月議会で市長、教育長への一般質問をするため、午前4時から最終の準備をしたため中止した。以下に第1回目の質問原稿を掲載する。

議長の許可のもと、発言通告に従い順次、市長、教育長に対して質問します。
「もうパパママにいわれなくても しっかりとじぶんから きょうよりか  もっと あしたはできるようにするから もうおねがいゆるして ゆるしてください おねがいします。
ほんとうにもうおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできなかったこと これまでまいにち やってきたことをなおす これまでどんだけ あほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだからやめるので もうぜったいやらないからね わかったね ぜったいの ぜったいのおやくそく」
 これは東京都目黒区で昨年3月に起きた養父と実母の被告からの虐待により亡くなったとされる 船戸ゆあちゃんの最後の命乞いとなった反省文です。
 わずか5歳の少女の必至の訴えに、両被告はこれを無視し、その幼い命を奪ったのです。しかし同時にこの事件は被告がわが子を死に追いやってしまう社会や私たち自身の問題であると強く意識せざるを得ないものです。
 まず、このことを私自身が強く自覚して質問に入りたいと思います。
 第1の「子どもの権利と支援について」市長・教育長に質問します。
まずその1「児童の権利に関する条約30周年にあたっての今日的意義について」お尋ねします。
本年は国連が定めた「児童の権利に関する条約」から30年目にあたり、日本政府がこの条約を批准して25年目の節目の年になります。
そこで、市長、教育長にこのことに対する所感をお聞かせ下さい。
次に第2の「子どもの貧困について」市長・
教育長に質問します。
政府は本年11月29日「子どもの貧困対策に関する大綱」を閣議決定しました。
そこで、本市における子どもの貧困対策
ための取り組みをお示し下さい。

 第3に、「子どもの虐待について」市長・教育長にお尋ねします。
先述した東京都目黒区の船戸ゆあちゃん2019年3月2日に死亡、千葉県野田市の栗原みあさん(小学校4年生、10歳)2019年1月7日に死亡、札幌市の池田ことりちゃん(2つ)、2019年6月5日死亡、鹿児島県出水市の大塚りあらちゃん(4才)2019年8月28日死亡。また東京都江東区の山田竜太郎ちゃん(4才)が9月28日に死亡。この様に本年だけでも5人もの子ども達が親の虐待によってその幼い命を奪われています。
 そこで、本市では、子どもの虐待の防止策に対してどの様な施策をとっておられるのか、質問します。
第4に、「子どものいじめについて」教育長にお尋ねします。
 本市のいじめ認知件数等の実態によればいじめの認知件数は、平成28年108件、平成29年153件、平成30年350件となっています。
そこで、いじめ防止にむけた「越谷市いじめ防止基本方針」の概要をお尋ねします。

2問目以降の一問一答は、越谷市議会ホームページの中継録画をご覧下さい。
次に第5の「子どもの自殺について」市長・教育長に質問します。

 自殺者は平成28年50人、平成29年54人、平成30年53人となっています。
この様な事態に対応するため越谷市は、本年3月に「越谷市いのちを支える自殺対策推進計画」(誰も自殺に追い込まれることにない越谷の実現を目指して)を策定されました。
 そこで、この計画の重点施策とともにこども達への対策を合わせてお聞かせ下さい。
第6に、「事故、怪我について」市長・教育長に質問します。
本市における保育所、学童保育所、小中学校における子ども達のけがや事故に対する現況とその対応をお尋ねします。
第7に、「子ども食堂について」市長に質問します。
こども食堂は地域のボランティャを中心に開設や運営が行われており、全国に広がっており、2016年319か所であったものが、2019年には3718件まで増えており、この3年間で実に12倍になっています。
 そこで、本市におけるこども食堂の実態とその支援策についてお聞かせ下さい。

次に第2の項目「女性の人権と支援について」市長に質問します。
第1の「DV被害について」お尋ねします。
 DV被害に関する相談件数は、平成30年度埼玉県全体では、6631件、その内、越谷市は549件となっています。
 そこで、その中には性暴力被害者もおられますが、この様な状況に対して、越谷市ではどの様な対応をされているのか、お示し下さい。
 第2に「ひとり親への支援について」質問します。
子育てに関しての不安や悩み等の相談件数は、平成28年度278件、平成29年度394件、平成30年度500件と年々増加傾向にあります。
 そこで、ひとり親への支援策についてお尋ねします。
 第3に「成育法基本法」について質問します。
本年12月1日「成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育を切れ間なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律」が施行されました。
この法律の名の通り、特に妊産婦をはじめ女性へのシームレスの支援策ですが、その目的や意義さらに本市の受け止め方をお示し下さい。

次に第3の項目「地球温暖化対策について」市長に質問します。
第1の「異常気象の認識について」お尋ねします。
本年9月9日台風15号により首都圏は記録的な暴風雨に襲われ、また10月6日台風19号により93人死亡 3人不明 71河川で決壊 8万棟余で住宅被害が出ました。越谷市でも水害による被害を受けました。また世界でも記録的な猛暑や熱波、北極圏での氷床の大融解など異常気象に襲われています。
 そこで、この様なかつてないない気候の異常な進行についての認識をお尋ねします。

 第2に「CO2削減に対する目標値と本市の計画について」お聞きします。
 本年12月2日から第25回国連気候変動枠組み条約国会議(コップ25)がスペインの首都マドリッドで開幕され日本政府も参加しています。
 「パリ協定」を踏まえ各国が温室効果ガスの削減に向けて論議が展開されています。
 そこで、CO2削減に対する本市の計画や目標値についてお示し下さい。

第3に、「気候の非常事態宣言について」お尋ねします。
 先述しましたが、地球規模の気候の異常事態はますます深刻な状況にあり、正に人類の生存にとって危機的な事態にあります。
 そのため、世界では大学、研究者、医学界、宗教界、建築学会等あらゆる分野で「気候の異常事態宣言」が相次いでいます。
 日本でも自治体を中心に「異常事態宣言」が発表されています。
 そこで、本市ではこの宣言に対してどの様に対応されるのか、お聞かせ下さい。 以上
             (12月6日)

一心太助
越谷市議会議員 白川ひでつぐ オフィシャルサイト