一心太助の天秤棒_2019年12月-73

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邪魔だ邪魔だ、と怒鳴る若者が背負っているもの
今朝の駅立ちは、新越谷駅西口で何時もの様に午前6時から市政レポートの配布を開始。
午前5時30分過ぎに駅に到着して駅前清掃を終え、街宣用具の設置とスムーズな段取りで進んだ。
ところが、午前8時30分過ぎになると市政レポートを設置しているスタンドが、所定の歩道の位置から大きく移動されており、しかも看板が見えない様に裏返しにしてビル側に置かれることが、この間続いていた。
そのため、誰が移動しているのか確かめるため、午前8時20分過ぎから近くで監視していた。
すると、30代のセーターにジーンズ姿の男性が駅階段を降りて来て、このスタンドを移動するのを目視した。
直ぐに、近づいて行き、あなたどうしてこのスタンドを移動するのですか、と尋ねた。
すると、邪魔なんだよ、邪魔と不機嫌な顔つきで返答された.いーいや、邪魔ではないでしょう、この歩道は3メートルもの幅があり、ほんの少し避ければ通過できるのでしょう、と私。
いや、邪魔なんだよう、邪魔。皆なそう思っているから、と男性が返事をされたので、皆とは誰の事ですか、あなたが邪魔だとおっしゃるのは分かりましたが、他の誰ですか、教えて下さい、と私。
すると返事は全くせずに、今度はこのスタンドを勝手に車道側に移動させたので、何をしているのですか、この市政レポートを毎回楽しみにして、読んで頂いている市民の方が大勢おられます、と私。
するとそんなの関係がない、邪魔なんだからここに置けばいいじゃないか、とこの男性。
あなただけが邪魔と思っているだけで、私は16年間にわたりこの場所で、市政レポートの配布を継続していますが、誰一人としてそんな意見を聞いたことはありませんので、止めて頂けませんか、と少し強い口調で反論した。
すると、なんでそんなに迫って来て話をするんだ、との返答だったので、あなたは、他の人には言わないのに、私にだけで抗議しているからですよ、と私。
忙しから、いい加減にしろよ、と男性、私も忙しいですよ、あなたが納得していないからですよ、と私が話したのを最後に私の顔を見る事もなく去って行かれた。
午前9時頃駅立ちが終了して考えたのだが、やり場のない不安とウップンのはけ口のためスタンドを移動することで、この男性の少しの気分晴らしになっていたかもしれない。
そうだとしたらスタンドの事よりも、むしろ恐らく非正規雇用の不安的な仕事や将来を描くことが出来ない現実の問題を一時でも話し相手になって、聞き役に徹することが必要だったかもしれない、と反省しながら帰宅した。
           (11月12日)

四か月間も持ち歩いていた、カンパ
今朝の駅立ちは、北越谷駅東口で、午前6時前から開始したが、通常通り到着後すぐに街宣用具の設置の後、駅前清掃を行い市政レポートを配布。11月初旬から娘が出産のため、母子で帰省しており、妻が日常生活の世話をするため、駅立ちでの送り、迎えが出来ない状態となっている。           (裏へ)                      
そのため自家用車の運転は私がハンドルを握り、街宣用具の設置の後は、最寄の有料駐車場に車を駐車して、その後歩いて再び駅前での行動となっている。
 ただ、この日の空は雨模様のため、何時雨が降り出してくるのか心配しながらの、市政レポートの配布だったが、幸い終了の午前8時30分過ぎまで、何とか小雨程度となった。
 午前8時過ぎ、馴染みの中年男性と女性が笑顔で挨拶をされ、相変わらずがんばっているねー、と声を掛けて頂き、改札口に向かわれた。
 暫くして、女性が一人戻って来られて、のし袋に入った3000円のカンパを頂いた。
 そして、この間四か月あまり私に会う機会を目指し、のし袋を何時も持ち歩いていたので、今日会えて良かったです、と話された。
 ヘー、四か月もの間、バックに入れておかれたのですね、大切に使わせて頂きます、とお礼を申し上げた。
             (11月25日)

非常勤職員を会計年度任用職員に変える条例への質疑
 今朝の駅立ちは、12月越谷市議会が12月2日から開催されており、議会初日の市長提出議案の「会計年度任用職員制度の導入に関する条例制定」について本会議場で質疑をした。
このため、議会開会前から資料等の調査を重ね準備をして来たが、この日は午前4時過ぎに起床して 質疑の最終チェックを行ったため、駅立ちは中止した。
 現在越谷市では、臨時、非常勤職員が1000人を超えており、正規職員の三分の一を占めている。しかしその身分や処遇は不安定な状態であり、少なくとも正規職員に準じて身分や賃金を全員に保障するため条例を制定するもので、総務省の呼びかけで、全国の自治体では次々と条例を制定して来ている。
 そのため、臨時、非常勤職員の賃金総額よりも少し高めの賃金体系となり、期末手当てや年休や育児休業、経験年数など、改善されることになった。
しかし、名称の通り、一年を区切りとする職員であり、職場での経験値やノウハウが継承されにくく、やはり継続して勤務することが出来ない状態は、不安定と言わざるを得ない。
例えどんなに優秀な会計年度任用職員だったとしても、無期雇用や正規職員への道は閉ざされており、その結果市民サービスの低下が想定される。
 特に市内30の小学校全てに設置されている学童保育室は、全て非常勤職員が配置されその90%以上が女性であることから、職員間の格差が固定化されるとの強い批判も起きている。詳しい質疑の様子は、越谷市議会ホームページの中継録画(約20分程度)を参照して頂くと分かり易い。
             (12月12日)

何故政府はCO2削減に後ろ向きなのか
 今朝の駅立ちは、越谷駅西口で午前7時から開始した。この駅では大きなスピーカーを使い12議会での焦点や争点をマイクで演説するスタイルを採っている。
 私の一般質問(12月6日)でも取り上げたが、地球温暖化の大きな原因は、工場や街から排出されるCO2が増加傾向にあり、世界基準である(パリ協定)2035年までに49%の削減目標に対して、世界の国々が足並みを揃えていないため、地球規模で異常気象が続発している。(最大の排出国である米国はトランプ大統領になりパリ協定から離脱している)
 日本政府は、26%の削減目標を掲げてはいるものの、年次毎の数値目標を提示出来ていない。そのため、極めて不名誉な賞である化石賞を今回も受賞した。
 12月スぺインのマドリッド市で開催されているコップ25(国連の環境国際会議)でも、日本代表の小泉環境大臣は、全く精彩を欠き、最もCO2を排出する火力発電所の海外輸出を促進するなど、世界の流れとは逆行していると厳しい批判に晒された。
 特に、スゥエーデンの環境活動家である16歳の少女グレン・トゥーベルさんの演説は、この様な国や大人に対して痛烈な言葉で猛省を求めている。
 こんな内容の演説をしていたところ、30代の男性から声が掛かった。この男性は東京にある自然エネルギーを再生、配電する会社の社員の方で、私の演説に強く同調されていた。
 この会社の社長は、福島県人で、7年前の東日本大震災の時、東京電力第一原発事故の影響から、生き方や価値観を大きく変えて、現在の会社を立ち上げた等話が続いた。
 名刺も頂いたので、何かの折にはまたお話をすることを約束して別れた。 (12月13日)

一心太助
越谷市議会議員 白川ひでつぐ オフィシャルサイト